ワークショップ
ワークショップ 1
「ロール」見つけて分類する “Identifying and Classifying Roles”
○中込 ひろみ(PALラボ)
体験とトレーニングを兼ねたこのワークショップでは、演者が基盤にしている「ロールセオリー」のロールの分類方法を紹介したい。いろいろな場面のなかでロールが現れ出るドラマ的な瞬間を捉えながら、捉えたロールを形にし,ドラマの核となる側面を描く。新しいロールが現れる瞬間も捉えてみたい。モレノのサイコドラマの原点ともいえる「ロール」の概念に立ち返り、個人やグループのなかでのロールの広がりと魅力を共有する時間を楽しみたいと思う。
ワークショップ 2
教員研修における心理劇(ロール・プレイング)の活用
“Application of psychodrama(role-playing) to the teacher workshop”
○岩城 衆子(文京区教育センター)
教育委員会が教員を対象として実施する教育相談研修の一つとして、ロール・プレイングによる研修会を10年余り担当した。学校教育場面におけるカウンセリングマインドを活かした理解の仕方やかかわり方を身につけることを目的とした研修を体験していただきながら、先生方の関係性やニーズを考慮しながら枠組みを改変してきた経過も含め、心理劇的手法の何に意味があり、それを活かすためにどのような工夫が可能かを検討する。
ワークショップ 3
サイコドラマとグループ・プロセス “Group Process of Psychodrama”
○高橋 美紀(S&Cサイコドラマ・ラボ)
サイコドラマは集団精神療法である。ウォーム・アップの段階、ドラマの段階、シェアリングの段階はそれぞれ有機的に関わりあって、グループに影響を及ぼしている。グループ・プロセスに対する視点を持つことは、主役だけでなくグループ全体をより成長させることに有益であると発表者は考えている。セッションでは体験ワークショップの後、ディレクターがグループ・プロセスをどう捉えていたのかをレビューし、質疑応答する時間を持ちたい。
ワークショップ 4
構造化されたサイコドラマ技法を用いてのスーパヴィジョンの工夫
〜ドラマの終結場面をいかに創造するか~「舞台監督」の視点から
“Using Structured Psychodrama as Doors into Trainee’s Creativity:
The Stage Manager Technique”
○佐藤 豊(防衛医科大学校精神科)
エンプティ・チェアを用いた構造化されたサイコドラマを解説し、この技法を応用してのドラマ終結場面の創造に関する監督トレーニングの実際を提示する。初心のトレイニーがドラマ終結場面を自由に発想し、監督としての自発性・創造性を高めるための工夫について、シンプルなドラマ展開を俯瞰する「舞台監督」としてのポジションが果たす役割について紹介したい。ワークショップでは、ドラマ終結場面をどのように演出するかについて、トレーニングの実際を提示し解説を行う。
ワークショップ 5
心理劇に関わる研究論文の作成のためのワークショップⅢ
“Workshop for Research Papers related to Psychodrama”
○吉川 晴美(心理劇学会編集委員会)
心理劇学会誌への投稿には、原著、総説、事例研究、実践報告、に加え、短報、資料といった様々な論文の形が可能です。会員の方が、日頃の心理劇の実践や研究を論文としてまとめ、探求していくにはどのようにしていったらよいかを心理劇を交えて具体的に提案し共に学んでいきたいと思います。